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甲状腺疾患について

甲状腺とは

甲状腺は、のどぼとけの下に位置する蝶型の臓器で、甲状腺ホルモンという物質を分泌しています。このホルモンは、私たちの体の代謝を活発にし、心拍数や体温を調節するなど、生命活動に重要な役割を果たしています。通常、甲状腺ホルモンは、体内のバランスを保つために適切な量分泌されていますが、何らかの原因で分泌量が過剰になったり不足したりすると、甲状腺の病気にかかってしまうことがあります。
甲状腺疾患の症状
甲状腺ホルモンの分泌量が変化すると、私たちの体は大きく影響を受けます。ホルモンが過剰になると、心拍数が増え、汗をかきやすくなり、イライラしたり、手が震えたりすることがあります。また、目が飛び出て見えるように感じることもあります。一方、ホルモンが不足すると、体がだるく感じられ、寒がりになったり、便秘になったりすることがあります。さらに、肌が乾燥したり、髪の毛が薄くなったりすることもあります。これらの症状は、他の病気の症状と似ているため、甲状腺の病気に気づくのが遅れてしまうことがあります。



治療方法
甲状腺の病気の治療法は、病気の種類や症状、患者さんの状態によって異なります。
甲状腺がん
基本的に手術でがん組織を摘出することが治療の中心となります。手術の前後には、放射線治療やホルモン療法を併用する場合もあります。
バセドウ病
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気で、内服薬による治療、放射性ヨウ素による治療、手術の3つの方法があります。一般的には、まず内服薬から開始し、症状や病状に合わせて治療法が選択されます。
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンが不足している状態を指します。甲状腺ホルモン剤を服用することで、不足しているホルモンを補います。
急性化膿性甲状腺炎
甲状腺に細菌感染が起こる病気で、抗生物質による治療を行います。
亜急性甲状腺炎
原因不明の炎症が起きる病気で、痛み止めやステロイド剤などの薬物療法が中心となります。
甲状腺嚢胞
甲状腺に袋状のものができる病気で、多くの場合は経過観察で問題ありません。大きくなったり、症状が出たりする場合には、針で中の液体を抜く治療が行われることがあります。
※治療は症状によって異なります。直接医師よりご確認ください。